三橋貴明~外国人労働者・移民問題

 

おはよう寺ちゃん活動中

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朝日新聞、50年後人口1億人維持、有識者会議、育児支援倍増を提言

寺島「中長期の日本経済の課題を検討する政府の有識者会議、機能少子高齢化や人口減問題、これを解消するための提言をまとめました。50年後、人口およそ1億人を保つため、出産育児支援を倍増するほか、優秀な外国人などを増やすことが柱。社会の担い手を確保するための女性の就労支援ですとか70歳まで働ける雇用の環境整備も求められている。今の合計特殊出生率が1.41。このまま行くと人口が8700万人に減るという計算になります。その時65歳以上がおよそ4割。社会保障制度や地域経済の維持が難しくなる、これが何とか人口1億人で維持しようとする考えなんですけども、これはどうでしょう?」

 三橋「まず、長期的な人口予想って当たった試しがないので。本当に少子化を解消して人口を増やしたいのだったら、とりあえずデフレを脱却して働く人、若い世代の所得が順調に上がっていくという状況を作らないとどうにもならないですよ。」

三橋「そこに手を付けないで、例えば外国人を入れて社会保障を維持しましょうなんてやると実質賃金が上がらないので、ますます少子化というパターンに入っちゃうでしょう。今、本当に日本は分岐点ですよ。

 

 

~しばらく別の話題へ

 

移民問題と労働規制の本質を考える

寺島「2月に内閣府が移民大量受け入れという選択肢を示しました。これを2015年から毎年20万人と、そういう考えもあるんだと。」

三橋「提言ですけどね」

寺島「提言ですけどね。まだ決まったわけではないんですけども。今朝は移民問題について考えていきます。今申し上げたとおり、政府は年間20万人の移民を検討しているというわけなんですが、例えば西ドイツの例なんかを是非お話頂きたいんですが。~一部略」

 三橋「西ドイツもかつて人手不足を補うためにやむを得ず外国からの労働者の受け入れを始めました。まあ、トルコの方々なんですけども。物凄く厳しかった。一定の期限付き、ローテーション制、同じ人をずっと居させない、永住も認めない、外国人労働者の単身のみの入国、奥さんとか連れてきちゃいけません、子供もだめです。期限が来たら必ず帰しますよ、という条件で外国人労働者の受け入れを始めたんですね。結果、現在ドイツは見事に移民大国になっておりますね。外国からの人口の割合が15%ですね。」

 三橋「何でこんなことになったのかというとですね、要は外国の方に何らかの労働を頼るとその産業とかがですね、外国人なしでは成り立たなくなっちゃうんですよ。で、ドイツの場合はクリーニング屋さんとかは、100%近くトルコ人がやってます。なぜかというとドイツ人がやらなくなったから。これは非常に不味い。理由が2つあって、まず日本は自然災害大国なので、自分の国の土木とか建設とかの分野、トラックなどの運送の分野、安全保障に関わる分野について、日本人がやらなくなったなんてことになったら、これは国民が死にますよ、自然災害が起きた時。これが1点目。2点目は今、外国からの労働者を増やしたら8割は中国人です。今実際そうなんです。ということで中国というのは、国防動員法という法律がありまして何らかの事があった、安全保障上の問題と言ってますけど、日本と例えば揉めましたとなったら、日本にいる中国人は全員中国共産党の命令で動くことになります。今、70万人いるんです。」

寺島「そういうことは聞くんですね?」

三橋「聞かないと法律違反。これが今70万人で100万人200万人になりましたと。200万人が中国共産党の命令に従うようになったら国家が崩壊しますよ、ホント。という2つの意味で絶対ダメなんです。」

寺島「先程の西ドイツの例に戻りますが、始めは移民ではなくて期限付きの外国人労働者で入ってきたんだけども、蓋を開けてしばらく時間が経つと完全に移民になっているということなんですねえ。移民というと、例えば日本なら日本の国籍を持った外国から来た人・・・」

三橋「人数が増えると政治力が付いちゃうんですよ。そうするとですね、例えば東京五輪まで中国の労働者を入れましたってやって6年後にですね帰りますか?というと私が中国人だったら絶対に帰らない。何であんな国に入るのと。まあ、いざとなったら国防動員法で支配下に入るけど、暮らすのは絶対日本が楽ですから。それを強引に帰すとなったら、おそらく人権派と呼ばれる方々が大騒ぎしますよ。目に見えますよね、本当に。」

寺島「例えばですね、移民として日本国籍を持ったとします。そうすると中国の国籍じゃなくなりますよね。と、動員法には応じるんですか?」

三橋「それはそうなんですけど、その中の相当な割合はいわゆるスパイじゃないんですか?ということも考えないといけない。」

寺島「先程の西ドイツの例ですと、トルコから移り住んできた人達が今ではクリーニングを牛耳ってるというとおかしいですが・・・」

三橋「牛耳ってるというのはおかしい。ドイツ人がやらないのが悪いのだから。クリーニング位なら良いんですが、土木建設とかでそういうことをやって良いのかと。一番すごいのが、国籍を取られたトルコ人がいます。そういう方は軍隊にいます。今、ドイツ軍はトルコ人なしでは成り立たなくなっちゃった。これ言い方を変えると、日本の自衛隊が中国人なしでは成り立たなくなったなんて事になったらどうするんですかと。」

寺島「そういう風に移民というのは入ってくると。」

三橋「入ってきます。これはアメリカなら良いんですよ。アメリカは元々そういう国だから。でも、日本とかドイツは違うんですよ。」

寺島「アメリカはサラダボールと呼ばれてる国ですから、いろんな国の人が入ってきている。クリーニングでもう一つこだわるのは技術が失くなるという・・・」

三橋「継承されなくなっちゃう。これは、今の日本の土木建設も同じで若い世代が10%切ってるんですよ、確か。すると今の現役の方々の技術が継承されないんですよ。すると将来的には結局は、外国の企業とか外国の労働者に頼らなければいけないくなっちゃうんですよね。今の世代の技術力を高めないと。こんなことやっていいのかなあと。」

寺島「先程、移民と外国人労働者がちょっと違うというのは申し上げたんですが、当面もし日本に外国人労働者が入ってきたとすると、日本人労働者との賃金ですよねえ・・・」

三橋「というかそもそもですね、外国移民も外国人労働者も目的は1個しかないんです。人口を維持すると何だかんだ言ってますけど、あんなのウソっぱち。実質賃金を下げるということです、私達の。要は労働規制緩和の一環なんですよ。配偶者控除の廃止とか派遣労働の拡大とか。そういうものの一環として外国人労働者を受け入れて日本の労働市場の競争を激化させて、働く人の賃金を下げましょうとそういう考え方なんですよね。何でそんなことをするかというと、市場をグローバルと見ているから。国内の国民の所得を市場と見ていない人がいるということです。」

寺島「安全とか技術とか文化とかが大事というよりもグローバルで・・・」

三橋「グローバルで勝つと。そうなると賃金下げざるを得ないですよね。」

 

特区の問題

寺島「そして先程、わたくしが紹介した特区の問題になっていくんですけども、今回地域限定で大胆な規制緩和を進める国家戦略特区外国人労働者受け入れ拡大について6つの場所で想定されているわけなんですが、具体的には現時点では単純労働者を受け入れないですとかいろいろ括りがあるんですけども、それを特区に限っては取っ払おうということですね?」

三橋「労働規制緩和をやりたい人達、代表は竹中平蔵さんですよ。産業競争力会議の皆さんあるいは官僚さんってやり方はまず物凄い高いハードルを出すんですよ。20万人年間受け入れますと。パニックになりますよね日本国民。わかりました、じゃあやめときます、じゃあ外国人労働者を期間限定で受け入れましょうと。しかも東京五輪までと。終わったら帰しますと。それでも全国的にやるのが怖いというんだったら特区だけでやるからいいでしょ?という感じで要求を引き下げて通すんですよ。これが常套手段、彼らの」

寺島「で、うまくいったいかない関係なしに既成事実として作っていく。」

三橋「それで拡大していくというパターンを取るんですよね。」

寺島「移民と雇用問題について先日、三橋さんは竹中平蔵さんといろいろお話されてましたけど・・・」

三橋「物柔らかな言い方されてますね笑」

寺島「いえいえ、激論でしたよね笑」

寺島「この中で竹中さん、外国人労働者の拡大が賃金低下につながるのではという質問に対して、女性が働きたいと思ってても日本では適正な価格で雇うことができない。そこで部分的に外国人を雇うことが総理の考えという風に話していたんですけども」

 三橋「答えになってないですよね。メイドさんを入れましたと。日本の育児あるいは家事を外国の女性にやらせて女性が働きに出ましたと。当然、労働市場の競争が激化しますから、実質賃金が引き下げられるから、そうですと言ってるようなもんなんですよね。でも、そういう風にそうですとは言えないんですよ、さすがに。実質賃金を引き下げましとは言えないから外国のメイドさんが云々かんぬんと解説をされるわけですよ。」

 寺島「この番組でも三橋さん仰ってますけども、日本の中にも働く人はまだまだいるんだと。」

三橋「いますよ。今の日本の生産年齢人口(15歳から64歳)のなかの労働人口に参加してる人の割合、74%なんですね。オランダは80%。だから、100%働いてもらおうなんて思ってませんけど、80%に引き上げるだけでなんと市場に供給される労働力が480万人。もうこれだけで実質賃金下がっちゃいますよね。何で外国人って話になるんでしょうね。意味がわかりません。」

 寺島「ですから、何で外国からですね、日本の中に480万人ぐらいその・・・」

三橋「オランダと同じにするぐらいでそのくらいの労働者が出てきちゃいますね。ただし私はオランダと同じにする必要があると言ってるわけじゃないですよ。」

寺島「はい、で、外見るよりも中の労働力を掘り起こしたほうがいいなと思うんですが・・・。」

三橋「普通そうですよね。しかも育児とかを外国の女性に任せるって本当にそんなことやって良いんですかと。あと、注意しなくてはいけないのは、竹中さんは”メイド”って柔らかく言っているけど、メイドさんってイギリスとかシンガポールにとっては一般の家計にとっては部外者の下の人間なんですよ、つまりメイドさんを叱り飛ばすことそれが文化なんですよ。そういう日本のお父さんお母さんが外国のメイドさんを怒鳴り散らす中で日本の子供たちが健全に育つんですかね?イギリスとかシンガポールはそれで良いんだろうけど、私はそういう文化が日本に合うとは思えない。これは露骨に言うと奴隷文化なんですよ。日本は外国から様々な文化を取り入れたけれども奴隷だけは絶対に入れなかった。それが素晴らしいことだと思っているんだけども、それが根底から覆っちゃうから、どうすんじゃろという気がします。」

寺島「ラジオお聴きの方もメイド文化というのはないと思うんですね。お手伝いさんとかね、家政婦はミタとかそういう感じですよね。」

三橋「でも外国の、シンガポールなんか露骨に叱り飛ばす相手なんですよ。そういう家庭で健全に育つんですかねえ」

寺島「日本に入ってきて叱るかどうかは置いておきますけどねえ、こういう文化が根付くのかどうか・・・。」

三橋「いや、無理ですよ。無理っていうか嫌ですよ。」

寺島「はい、今朝のコメンテーターは三橋貴明さんでした。」