読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

デフレとお金と道徳

デフレとは物価が下がり続ける現象のこと。
物価が下がり続けるということは逆に言うとお金の価値は上がるということだ。

例えば、100円のガリガリ君が50円になったら100円でガリガリ君が2個買えるようになる。
つまり、100円の価値が上がったことになる。

こうなると人々はお金を使わなくなり、貯蓄に回したりする。
そうすると総需要が減り、企業の収益が悪化し企業活動が停滞しさらに総需要が悪化。
加えて収益が悪化した企業が新規雇用を減らしたり、リストラを行うためさらに総需要が悪化する。この悪循環がデフレだ。

ただ、このデフレ。
私は最近、お金の価値が上がるということが、人間の道徳にまで影響を及ぼしてしまっている気がしている。
主観的なイメージで客観的な統計はないが、拝金主義者や利己主義者が増えた気がするし、道徳が云々言う人も減ったし、いたとしてもあまり相手にしてもらえなくなった気がする。

お金の価値の上昇が道徳に影響を及ぼすという簡単な思考実験があって、道端で財布を拾ったとする。ここで選択肢は大まかに3つ出てくる。

1.交番に届ける
2.見なかったことにする
3.ネコババする

実際、これは多くの人が1を選ぶ。学生にしろサラリーマンにしろ主婦にしろ公の場で聞かれたら誰でも1と答えるだろう。
しかし、もし明日生きるのも大変な経済状況だったら本当に1を選べるだろうか?
むしろ生きるためには、3を選ぶことが合理的とさえ言えるのではないだろうか。

お金によって道徳的な価値観が左右されてはならないのだが、現実問題としてお金が無ければ、人間は道徳的な行動を取ることができなくなる側面がある。だからこそ、政治でまず安定させなければならないのは経済なんだなあと思う今日この頃。