構造改革はデフレ圧力を生じる

BRIEF-構造改革から生じるデフレ圧力和らげるため、適切な金融緩和による下支え必須=岩田日銀副総裁 | マネーニュース | 最新経済ニュース | Reuters

リフレ派でお馴染みの岩田規久男センセによると、なんと!構造改革によってデフレ圧力が生じるとのこと。

じゃあ、デフレ期に構造改革をやる必要は全くありませんね。

 

ちなみに岩田規久男センセ。

共同通信加盟社論説研究会における講演でもこんなことを言っておられます。

以下引用

「量的・質的金融緩和」によって需給ギャップが解消される過程では、労働者がより効率的に働けるようになったり、マインドの改善した企業がリスクを取って資本設備を増やしたり、技術革新を進めたりする結果として、潜在成長率もある程度高まると思います。しかし、それ以上に潜在成長率を高めるのは、金融政策ではなく、規制改革などの政策手段を持っている政府の役割です。

 なんと!潜在成長率を高めるのは政府の役割とご主張。

さらに

経済がある程度好調でなければ、経済の効率性とダイナミズムを高め、生産性を引き上げるための構造改革も進めることができません。デフレ不況下では、規制緩和を通じた競争促進政策等による痛みに対して、強い抵抗が生じるためです。「創造的破壊」という言葉がありますが、デフレ不況が継続していては、「破壊」の後に「創造」が続かないということです。

また、仮に成長戦略による経済の構造改革が進んだとしても、構造改革基本的には日本経済の総供給能力を拡大させるサプライサイド政策であり、それに見合う総需要がなければ、却ってデフレ圧力を生んでしまうという面もあります。したがって、構造改革から生じるデフレ圧力を和らげるためにも、適切な金融緩和による下支えは必須なのです。

逆に、成長戦略による経済の構造改革が進んだ結果として潜在成長率が上昇した場合、一時的に需給ギャップが悪化し、物価に対する下落圧力が生じる可能性があります。

 なんと!構造改革はサプライサイド(供給側)の政策であり、構造改革を進めると需給ギャップが悪化し物価に対する下落圧力が生じるとご主張!

いや~、とっても勉強になるなあ~。