安倍「消費税とエネルギーコストで物価上昇したからデフレ脱却」

5月の消費者物価3.4%上昇、32年ぶりの上昇幅

http://megalodon.jp/2014-0627-1647-25/news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2235554.html

 総務省が27日に発表した5月の全国の消費者物価指数は、変動幅が大きい生鮮食品を除いて103.4となり、1年前より3.4%上昇しました。12か月連続のプラスで、伸び率としては32年1か月ぶりの水準です。


 消費税率の引き上げは物価を2%程度押し上げる効果があるとされていますが、さらに、電気代やガソリン価格などのエネルギーコストの上昇が物価上昇を加速する要因となりました。エアコンやパソコン、洗濯機などの値上がりも目立っています。

 

実質消費支出は5月8.0%減、増税の反動減で総務省想定の範囲内

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0F200320140627

総務省が27日発表した5月の家計調査によると、全世帯(単身世帯除く2人以上の世帯)の消費支出は27万1411円となり、実質前年比で8.0%減となった。4月の消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動減が続いている。

 5月の勤労者世帯の実収入は42万1117円となり、実質で前年比4.6%減となった。足元の物価上昇が大きく影響しており、名目では同0.4%減。ベースアップの影響もあり、世帯主の収入は名目で同1.1%増となっている。

 

総務省 平成22年基準 消費者物価指数 全国 平成26年(2014年)5月分 (2014年6月27日公表)

http://megalodon.jp/2014-0627-1746-29/www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/index-z.htm

 

安倍首相:日本はデフレではない状況、消費増税を克服-単独会見 (1)

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-N7O1ZC6JIJUT01.html

 首相は4月から8%に引き上げた消費増税について「デフレ脱却に赤信号がともらないようにするということが、大変これは難しい経済運営であった」と振り返った上で、「それは何とか乗り越えることができたと思っている」と述べた。

 

実質の実収入、要は物価変動を含めた収入が減っている。つまり、国民が貧困化していることを意味する。しかも、増税やエネルギーコストの上昇により物価が異常な上昇を見せているため、消費が減退。このように、増税やエネルギーコストの物価の上昇は、消費を促進するのではなく、抑制することになる。こうした物価上昇をコストプッシュインフレと呼ぶ。

消費が減退すれば当然需給ギャップは拡大し、デフレ圧力が発生するので結果デフレが悪化する。

にも関わらず、「デフレではない状況」だとか「消費税克服」とか一体何を根拠にそんなことを言っているのか。

まあ、このインタビューは総務省の発表の前のものだと思うが、それにしても事前に報告とか聞いてないんだろうか。聞いていてこんなことを言うのは真性のアホだし、聞いてなかったとしても、安易にこんなことを言うのは頭が良いとは思えない。