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TPPと世界のジャポニカ米

参考資料:TPPと世界のジャポニカ米:その生産潜在性と日本の輸入の可能性
九州大学大学院農学研究院教授 伊東正一
http://worldfood.apionet.or.jp/htdocs/1_ito.pdf

※カナダ、メキシコが参加表明する前の資料

 

 TPP参加10カ国のコメの生産量と消費量

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・日本を含むTPP交渉10か国のコメ生産と消費量はベトナムが群を抜いて多い。

・2010年におけるベトナムのコメ生産量は2,500万トン(精米換算)を超えており、消費が2千万トンを若干下回っている(図2.1)

・この2つの差が輸出ということになる。

・その次に生産量が多いのが日本で約770万トン、消費量が825万トンとなっている。

・アメリカのコメ生産量が760万トンで、日本とほぼ並んでいる。

・コメの輸出国であるアメリカの消費量は約440万トン。3億人余の人口を抱え、人口の伸びとともに消費も伸びている。

ベトナム、アメリカ、日本、マレーシア、ペルーを除いた残りの5か国はオーストラリアを含めてコメの生産・消費量が極めて小さい。

 ・ジャポニカ米の生産においては、アメリカのカリフォルニア州が年産150万トン近くを安定的に生産しており、さらに拡大の可能性も強い

 ・オーストラリアはその多くがジャポニカ米であるが、過去の生産状況からみて、乱高下が大きい

TPP交渉10ヶ国における輸出入量

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・貿易においては、ベトナムのコメ輸出量がこの10か国の中では群を抜いている(図2.2)。

ベトナムは、世界でもタイの1千万トン前後に続いて、コメ輸出国第2位の位置を占めている。しかし、そのコメ輸出のほとんどがインディカ米である。

・次に、アメリカのコメ輸出量は350万トン前後を占め、ベトナムに次いで世界第3位のコメ輸出国である。2002年には史上最高の380万トンの輸出を遂げた。

ジャポニカ米はカルフォルニア州より約70万トンが世界に輸出されており、そのうちの半分(35万トン)が日本へのMA米ミニマム・アクセス)として輸出されている。

・日本はMA米として76万7千トン(玄米換算)を毎年輸入しており、世界のコメ輸入国の中でも主要国となっている。