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甘利明大臣があまりにもひどい件


経財相、消費の力不足「購買余力あるも節約志向に」 :日本経済新聞

 

甘利明経済財政・再生相は5日午後、報道各社のインタビューに応じ、足元の消費が力強さを欠いていることについて「実質賃金がプラスになっていないので買えないのではなく、買う余力はあるけれどあえて買っていない。(消費税率)10%に向けて節約しているという反応が感じられる」との見解を示した。「(税率が)10%に上がるのではないかということで、小物に対して財布のひもがしまっている」とも語った。

 

「買う余力はある」っていうのは、何を根拠に言ってるのか。まさか、貯蓄率のことか?

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新世紀のビッグブラザーへ データ44より

 

ご覧のとおり、98年をピークに貯蓄率はだだ下がり。なお、この下がった分は企業の貯蓄(敢えて内部留保とは表現しない)に回っている。

 

「10%に向けて節約しているという反応が感じられる」ってのもよくわからない。10%になるんだったら、駆け込み消費が起こるのでは?それでヒモが閉まっちゃってたら、10%になったら更にひどくなるというのは、想像に難くない。

 

日本企業の生産性や収益力を引き上げ、実質賃金を早期に上昇させる必要性を強調した

これ、もろトリクルダウン的な発想・・・。トリクルダウンが起きないことはもう世界的に明らかになっているというのに。

例えば、「生産性を高める」と言って、どうやって生産性を高めるのか。従業員のコストカットか海外生産。こうやって生産性を高めたって、トリクルダウンなんて起きるわけがない。賃金をカットしてしまってるんだから。

「収益力」に関しても、収益を高めれば、企業が賃金にそれを回すとは限らない。貯蓄に回すこともあるし、海外投資に回すこともある。

実質賃金を早期に上昇させる必要性がある、という結論は同意だが、その過程が間違ってる。この企業主導の成長戦略をやめない限り、実質賃金は下がる一方であろう。