「女性が社会進出すれば少子化になる」は妄想?
「女性が社会進出すれば少子化になる」は妄想だ : J-CAST会社ウォッチ
ちなみに、女性の社会進出と並行して出生率が低下するという傾向は、戦後、先進各国で見られた現象だ。そして、やはり「女性の伝統的な役割を無視したからだ」という議論をする人も(40年くらい前には)各国で見られた。
でも、その後に世界が採用した処方箋はそうした議論とは真逆に「女性の社会進出をさらに後押しする」というものだった。出産や育児がキャリア にマイナスにならないような流動的な(要するに敗者復活の容易な)環境を作るのが目的だ。実際、出生率を2.0近くに回復させることに成功した先進国は、 女性の社会進出度でも優等生だ。
女性の社会進出「だけ」推進したら少子化は進むでしょう。他国は他の制度や政策とセットで展開しています。都合よく制度をつまみ食いするお花畑理論は要りません。 <「女性が社会進出すれば少子化になる」は妄想だ> http://t.co/I4IiOSzVKC #niconews
— 神隠 (@pc_wotaku) 2014, 12月 21
例えば、スウェーデンでは
・育休は両親合計で480日。390日間は給与の8割が補償される
・教育費はもとより、出産費用も国が負担するためほぼ無料
・1970年代から男性の育児参加促進に取り組んできた効果で、職場やパートナーの 理解が進んでいる。*1
日本における女性の社会進出は、晩婚化を進めるため、出生率を押し下げる圧力にはなるだろう。ただ、福祉政策や社会的な理解などによってある程度は緩和できるということだ。