年収1000万はいくら所得税を払っているのか

前回の記事で年収1000万の手取りは700万ほどということだったが、肝心の所得税額がいくらかちょっと調べてみた。

旦那が年収1000万円プレーヤーになった!!手取りと税金っていくら? | 【節約投資のススメ〆】によると、家族4人の平々凡々なケースを想定し、平成23年度版の税制をもとに計算したもので

所得税が564,282円

 とのことだ。1000万の内の10%も払っていない。

まあ、せっかくなので私自身も下記のフローチャートを使って計算してみた。

給与所得者の所得税額計算のフローチャート(平成26年分) : 財務省

まず、1000万の給与所得控除は220万で、基礎控除は38万。配偶者控除や扶養控除は敢えて控除しない。

社会保険控除は、東京に住んでるものとし、月額83.4万ほどで年収1000万はいくので、83.4万として健康保険は約50万、厚生年金は約65万、雇用保険料は5万とした。

https://www.kyoukaikenpo.or.jp/~/media/Files/shared/hokenryouritu/h27/ippan/13tokyo.pdf

http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11600000-Shokugyouanteikyoku/0000073918.pdf

したがって、1000-220-38-50-65-5=622万。これが課税ベース。

所得税率はNo.2260 所得税の税率|所得税|国税庁によると20%なので

622×0.2-42.75=81.65、約82万円ですな。やっぱり10%も払ってないという。

 ちなみにこの計算での手取りは住民税は約63万なので

1000-50-65-5-82-63=735万

健康保険のところで住んでる地域によっていろいろあるので、計算の仕方によって誤差は出ると思うが大体、こんなものだろう。

さて、話を所得税に戻すが、100万の内10%払うのと、1000万の内10%払うのとでは、残金の絶対値が90万と900万となるので、価値は異なる。

これが累進課税の基本的な考え方の1つになるが、累進課税反対論者に習ってこれが同等の価値、公平なものとすると、年収1000万から82万を払うのは1000円から82円払うのと、割合としては同じ価値となる。

私には一体何が問題なのか理解できない(笑)。