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世界を戦争に導くグローバリズム

 

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これを読んでいたので、しばらくブログの更新ができなかった。

内容としては国際政治情勢や理論についての話で、イギリスの歴史家エドワード・ハレット・カーの「危機の二十年」をベースに、理想主義と現実主義の2つの外交方針の潮流に則って描かれており、わかりやすくかつ面白い。

さらにこの本の中で、理想主義が現実の国際社会に即さず頓挫したこと、それどころか理想主義が現在の国際社会における危機の原因になってしまっていることが詳細に書かれている。

第三章から第五章にかけては、東アジア、中東、ウクライナ問題を分析。そこで見えてくる日本が抱えるジレンマ、アメリカの中東戦略の失敗、ウクライナでの失敗が如実になる。

そしてあとがきでは、七十年近く続いた日本の戦後が、アメリカの凋落によって終わりを告げ、パワーポリティクスに関する広範な知識や鋭敏な感性が無ければ、生き残ることができない国際社会になったと警鐘する。

この本の読後は、国際社会を考える上での1つの基準ができ、情報や意見の正誤判断をより的確にできるようになるとともに、この本をベースとして様々な国際関係の本を読む契機ともなるだろう。

中野剛志が好きにせよ嫌いにせよ、現実主義者にせよ理想主義者にせよ、今後ネットの国際社会論壇(んなもんあるか知らんが)ではこの本で言われているようなことがベースとして議論が展開されるであろうことから、必読の書と言える。