商品券の経済効果は如何程?


首相、商品券配布で消費支援指示 低所得や省エネ住宅新築時 - 47NEWS(よんななニュース)

 

消費税増税の失敗を受け、商品券の配布を指示するそうな。これ見てパッと思ったのは、麻生政権の定額給付金に似てるなと。そこで、定額給付金がどの程度、経済効果があったのか気になったので、ちょっと調べてみた。

2010年の1月15日に発表された内閣府の調査によると

  約9000世帯への調査の結果、定額給付金によって消費支出が増えた金額は給付額の32.8%分で、全国の総世帯に換算すると総支給額約1兆9000億 円のうちの6300億円分となった。今年度の名目GDP(=国内総生産)の0.13%にあたるが、給付金の導入当初の自民党による見通しでは、GDPを 0.15%押し上げるとしていた。

出典:定額給付金、経済効果は「限定的」 内閣府 | 日テレNEWS24

 とのこと。

記事では「景気押し上げの効果は限定的だったと見るのが妥当」と言っているが、ほとんどなかったと言っても過言ではないだろう。これが、商品券に変わったからといって、そんなに劇的に効果が増すとは思えない。

また、消費税増税の影響は、8%である限り継続されるが、この商品券は毎年行うのだろうか?一般的に考えて、毎年こういった緊急の経済対策を行うのは無理だろうし、それであれば、消費税を元の5%に戻したほうが良いだろう。

兎にも角にも、消費増税の失敗はこの商品券程度の対策では、全く賄えないと私は見るがはてさて。