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リスクの比較

原発に関しては原子力発電所を動かすことのリスクばかりが取り沙汰されるいるが、原子力発電所を動かさないリスクについても考えないといけない。

まず、「動かすリスク」に関してだが、これは当然、原発事故のことが考えられる。日本において、原発事故というのは細かいものがいろいろあるが、大規模なものといえばやはり、福島原発事故だろう。

あのような事故が今後、起こる確率はどの程度なのか。私は専門家ではないので細かい計算はわからないが、事故の根本的な原因は1000年に1度と言われる地震によって発生した津波である。加えて、女川原子力発電所のように深刻な原発事故を起こさなかった原発もある。

さらに、今回の件を踏まえて、各電力会社が原発事故の対応をしている。ということは1000年に1度の地震が起きたとしても事故の確率が相当低くなっているということは大体、予想が付く。

次に「動かさないリスク」についてだが、これは電力供給が不足することが懸念される。我々の社会は電力に大きく依存しており、電力供給なしでは生活していくのは困難である。中東があれだけ不安定化しているのであれば、当然、中東からの輸入が滞るリスクシナリオは考えないといけない。

中東からの化石燃料の輸入で目立つのは、天然ガスの3割だろう。この3割を2016年頃から始まると言われているシェールガス革命によるアメリカからの輸入で代替するという考えもあるだろうが、やはり化石燃料頼みというのは価格の変動が激しいため、不安定である。

また以前にも述べたが、電力の場合、原油に関しては中東産ではなく、東南アジアから輸入しているため問題にはならない。ただし、車・トラックなど原油依存しているものは問題である。

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加えて、資源供給途絶のリスクがあるのは中東だけではない。民族紛争、政変、国内政治の対立、戦争、自然災害、事故などあらゆるリスクが点在している。

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 出典:エネルギー安全保障について

したがって、電力においては、何か問題が起こっても他のエネルギーで代替できるように分散化しておくベストミックスが重要であり、分散してあればあるだけ良い。

 原発事故の被害に遭われた方には、心からお見舞い申し上げるが、自分が被害に遭ったからとかそういうことではなく、もっと大きな視点、社会にとって有益なのか否か、プラスなのかマイナスなのか、ということをよく考えて頂きたい。

 

参考資料

福島原発事故を通じてリスクと安全を考える | nippon.com

【エネルギー】日本の発電力の供給量割合[最新版](火力・水力・原子力・風力・地熱・太陽光等) | Sustainable Japan | 世界のサステナビリティ・CSR

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