経済・経済学に関する名言
ポール・クルーグマン(アメリカの経済学者)
「現代経済学は、よくいって驚くべき無能をさらし、悪くいえば事実上の加害者でありつづけた」*1
ジョーン・ロビンソン(イギリスの経済学者)
「経済学を学ぶ目的は、経済問題に対する出来合いの対処法を得るため、ではなく、そのようなものを受け売りして、経済を語る者に騙されないようにするため、である」
*2
「道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である」
「ほかの要因はさておき、我々の売上はある程度賃金に依存しているのだ。より高い賃金を出せば、その金はどこかで使われ、ほかの分野の商店主や卸売り業者や製造業者、それに労働者の繁栄につながり、それがまた我々の売上に反映される。全国規模の高賃金は、全国規模の繁栄をもたらす」
「企業は社会の許しなくしては存在できない。社会や経済は、いかなる企業をも一夜にして消滅させる。企業は、社会や経済の許しがあって存在しているのであり、有用かつ生産的な仕事をしていると、見なされているかぎりにおいて、存在を許されているにすぎない」
ジョン・メイナード・ケインズ(イギリスの経済学者)
「経済学者や政治理論家の思想は、正しい場合にも間違っている場合にも、一般に考えているより、はるかに強力である。
世界を支配しているのは、思想以外にないと言えるほどである。
自分は現実的であって、どのような思想からも影響を受けていないと信じているものも、いまは亡き経済学者の奴隷であるのが普通だ。
権力の座にあり、天の声を聴くと称する狂人も、それ以前に書かれた学者の悪文から、錯乱した思想を導き出している。」
*1:Paul Krugman’s London Lectures: Dismal science,” The Economist, June 11th 2009.