第2次大戦後に、格差が大きく縮小した理由


池田信夫 blog : 格差に「一般法則」はない

 

池田センセがわかっていらっしゃらないようなので、滋賀大学准教授の柴山桂太氏の発言を丸パクリ参考にしつつ説明しよう。

どうして1940年代から1970年代までは、世界的な格差が縮小したのか?柴山氏はピケティの説明は大きく分けて3つあると述べている。

1つ目は、戦争があったということ。戦争は富裕層の没落を招く。具体的にはインフレが起こったり、戦争の混乱でお金に困った富裕層が資産を売ったりし、そういうことが世界各国で起こったというのが1つ目。

2つ目は、高度成長。富裕層の資産の収益の伸び率よりも、普通の人々の所得の上昇率が一時的に逆転した。

3つ目は、税制。戦争期というのは総力戦なので、富裕層に対してより負担が大きくなる。例えば、アメリカは所得税最高税率で90%という凄まじい増税を行った。

 

ちなみに、今後の日本で上記のファクターから選択できるものはどれか。

まず、戦争には期待できない。まさか、格差を縮小させるという目的のために戦争をする訳にはいかない。

2つ目の高度成長。資本の収益率4~5%を上回る高度成長を中長期にわたってし続ける。これは、まず不可能だろう。

となると税制しかない。

ピケティの話を応用すると、富裕層に対して、ある程度、高い税率を課して行かないと、格差が拡がり、アメリカのような1%VS99%の世界へと向かっていくということになる。

 

参考:

ジセダイの逸材文字起こし~ - 政治の話でもしようじゃないか

柴山桂太x飯田泰之 ピケティ旋風から考える格差と未来 - YouTube